トカゲの体の仕組みとは?なぜ尻尾が切れる?進化の歴史についても解説!

トカゲの体の仕組みとは?なぜ尻尾が切れる?進化の歴史についても解説!

身近な存在でありながら、実は驚くべき能力と進化の歴史を持っている「トカゲ」。

この記事では、トカゲの体の中の構造や表面の特徴、尻尾が切れる仕組み、世界中の生息地や進化の過程まで詳しく紹介します。

意外と知らないトカゲの秘密に迫っていきましょう。

この記事で分かること:

  • トカゲの体の中の構造と特徴
  • 体表の様子や色の変化について
  • 尻尾が切れる驚きの仕組み
  • 世界中の生息地と生活場所
  • トカゲの進化の歴史と変化
目次

トカゲの体の基本構造

トカゲは爬虫類の一種で、有鱗目(ゆうりんもく)というグループに属しています。

4本の足と長い尾を持ち、全身がうろこで覆われているのが特徴です。

地上や木の上、水辺など、さまざまな場所に適応して生活しています。

トカゲの体の中

トカゲの内臓や骨格は、哺乳類とは異なる構造を持っています。

消化器官は食性によって多少異なりますが、昆虫食や植物食など、多様な食性に対応しています。

呼吸は肺で行い、心臓は3つの部屋(2心房1心室)を持つ構造です。

まぶた・舌・耳のしくみ

トカゲの多くは、上下にまぶたを閉じて目を守ることができます。

一部のトカゲには透明な下まぶたがあり、目を閉じたままでも周囲を見ることができます。

舌は長く、先が二股に分かれていて、空気中の匂い物質をキャッチしてヤコブソン器官で嗅ぎ取ります。

耳は外から見える耳孔があり、鼓膜で音を感知します。

トカゲの体の表面の様子と変化

トカゲの表皮は「ケラチン」というタンパク質からできており、水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。

これは人間の爪や髪の毛と同じ素材です。

一部のトカゲ、特にカメレオンなどは、環境や気分、体温に応じて体の色を変えることができます。

これには細胞内の色素胞が関与しており、光の反射や屈折を変えることで色が変わります。

尻尾が切れる仕組み「自切」

トカゲといえば「尻尾切り」。

これは「自切(じせつ)」と呼ばれる現象で、尻尾の骨にある“脱離節”という切れ目が刺激によって働き、尾が自然に外れる仕組みです。

筋肉の収縮により出血はほとんどなく、しばらくピクピクと動くことで外敵の注意をそらし、逃げる時間を稼ぎます。

切れた尻尾は数ヶ月かけて再生しますが、元通りにはならず、やや太く短い形で生えます。

また、再生尾は骨ではなく軟骨組織になります。

トカゲの生息地と生活場所

トカゲは世界中に約4,500種類以上確認されており、温帯・熱帯の森林から砂漠、高山地帯までさまざまな環境に適応しています。

日本でもニホントカゲやニホンカナヘビなどが見られます。

  • 樹上:カメレオン、エリマキトカゲなど
  • 地上:ニホントカゲ、アガマ類など
  • 水辺:フィリピンホカケトカゲ、カイマントカゲなど

日中に活動する昼行性の種が多く、周囲の気温に応じて体温を調整しながら生活します。

トカゲの進化の歴史と分類

トカゲは約3億年前に出現したとされる爬虫類の中でも、有鱗目に属する動物です。

トカゲとヘビは共通の祖先を持ち、進化の過程で足を失ったのがヘビだと考えられています。

卵生から胎生へ進化中の種も

オーストラリアに生息するスキンク科の一部では、卵生と胎生を併せ持つ珍しい繁殖形態が確認されています。

寒冷地では、卵を体内で孵化させてから出産する「卵胎生」が有利とされ、進化の途中段階とみなされています。

まとめ:トカゲは驚きに満ちた生き物

  • 骨格・内臓・皮膚などが独自に進化している
  • 色の変化や尻尾切りといった特殊な能力を持つ
  • 地球上の多様な環境に適応し世界中に分布
  • 進化の途中にある繁殖方法を持つ種も存在

このように、トカゲの体はまさに進化と適応の宝庫です。

身近な存在でも、奥深い魅力がたくさん詰まっています。

ヤリョ
爬虫類・両生類が大好き!
グリーンイグアナ・ウォータードラゴン・サバンナモニター・フトアゴヒゲトカゲ・ギリシャリクガメ・クランウェルツノガエルなどを飼育しています。
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